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着物・衣類の虫食いについて

2015.09.19

お客様から防虫のためにどうしたら良いですか?と質問されることがよくあります。

こういった害虫は大体7月~9月頃に活発に動きます。
食べやすい所から食べていくため、表面の毛のフワフワした所から食べていきます。一番虫食いにあいやすい繊維は毛(ウール)で、次に羽毛・生糸・合成繊維です。
まれに絹や綿にもつく事がありますが、ほとんどありません。

実際、今まで多くの着物を見てきましたが、正絹の着物で虫食いでボロボロになっている物は見た事がありません。
ただ、食べこぼしや汚れがあると、それと一緒に繊維も食べてしまう事があります。
正絹に関しては、さほど虫食いの心配はいりませんが、収納する前に、一度しみ抜きなどに出し、きれいな状態にしてから収納する事が一番の予防になるでしょう。

どうしても気になる方やウールの物などには、防虫剤があしますが、パラジクロールベンゼンを主成分としている製品は、速効性はありますが、着物に使っている金加工が変質してもろくなったり、発ガン性も疑われています。
市販されている中から、なるべく臭いのない物を選んで使用すれば、臭い移りの心配もなく、防虫効果も期待できるでしょう。