事例紹介
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しみ抜き の事例一覧

振袖の黄しみ

2015.11.13

▲補正前

▲補正前

こちらは振袖の上前についた黄しみです。
しみの場所が絞りのあるところなので絞りが伸びてしまわない様に身長に進めていきます。
色も非常に抜けしゃすく、補正作業も大変でしたが何とか目立たなくする事ができました。

▲補正後

▲補正後

白いジャケットの衿しみ

2015.09.19

▲補正前

▲補正前

こちらは、衿、胸、袖口など全体的に黄色に変色してしまったジャケットです。
定期的にクリーニングには出していたそうですが、このようになってしまったそうです。
変色している箇所から見ても汗で変色してしまったものだと思われます。

まず変色が酷い所を漂白して、それから全体を水で洗います。水洗いすることできれいにはなりますが、縮んだり、型崩れしたりしてしまうので、仕上げがとても難しくなります。
ドライクリーニングでは、水性の汚れは取れないので、水洗いすることで全体的にきれいにする事ができました。

▲補正後

▲補正後

レースのジャケット

2015.07.23

▲補正前

▲補正前

こちらはレースのジャケットについた古く変色したしみです。

レースの様な物だとしみが糸の中の方にまで入ってしまうと、とるのが難しく、とれてもその部分の風合いが少し変わってしまったりします。あまり無理せず、ある程度しみをとったら色をかけてしみを消していきます。

言葉で説明すると簡単そうですが、やりすぎてもレースですからだめ、なかなか経験がないとうまくいかないものです。

▲補正後

▲補正後

裃のしみ

2015.05.23

▲補正後

▲補正後

5月20日酒田祭りが行われました。今年は我が家の地区が当番で、行列に参加する事になり裃で参列しました。

この時期色々なところでお祭りがあり、紋付、羽織、袴、裃のしみ抜きが増えてきます。
こちらも当番に当たる時しか出す事がない為、しみがそのあまの状態で出ていたとの事です。
かなり昔のしみのようで、茶色に変色していました。この裃は、しみを取る過程で色がどうしてもにじんでしまい白いポツポツが青っぽくなってしまうので、しみをすべて取ってからにじんだ分の青の色を抜いて完成になります。
中々手間のかかる作業になりましたが、きれいに補正できました。

▲補正後

▲補正後

古く変色したしみ

2015.03.14

こちらは黄色に変色したしみを漂白した状態です。地の色も白く抜けてしまっています。これを元の色にもどしてやります。(補正)
漂白

漂白

▲補正後

▲補正後

当店ではよく、他店で断られたしみの物が来ます。それらの多くはこの古く変色したしみです。洗っただけでは取れなくて色を抜くしかありません。そうすると、色を元にもどす補正という仕事もしなければなりません。 よくこれ以上すると生地が痛むため出来ませんと言われる事が多いようですが、しみを取ったからといって目で見て生地の痛みがわかるような事は殆どないです。それよりしみが付いたまま保管する事の方が生地にとって良くないと思います。しみが取れる取れないは補正ができるか出来ないかの違いになってきます。 一般的に着物は京洗い、生け洗い、丸洗いという洗い方をします。これは水を使用しないで溶剤で洗うドライクリーニングの事です。ドライクリーニングは型が変形しにくく、色移りもなく生地がスレにくい等さまざまな利点があり、着物の形のまま全体を洗う事ができます。ただ、これは洗い手側の利点であり、ドライクリーニングの方がきれいになる訳ではありません。当店でも勿論丸洗い致します。 水性のしみ、汗、食べこぼしは水を使わなければ取れません。 絹は水に濡れた状態では扱いが難しく技術が必要になります。だからといってしみをとる事によって生地が痛むような事は殆どありません。 それより長期間しみがついた状態のままの方が生地が痛む事があるので、早めの処置が大切になります。

古く変色したしみ

2015.03.14

▲補正前

▲補正前

こちらは、古く変色したしみです。着物はなかなか頻繁に着る事が出来ない人も多いので、いざ着ようとすると黄色に変色してしまっている事がよくあります。 漂白してしみをとり、抜けた地の色を補正で直して完成になります。 変色してからも、きれいにする事が出来ますが、長期間保管する前は、一度全体をきれいにしておくのが着物をきれいに保つうえで大切になります。
▲補正後

▲補正後

30年前の着物

2015.03.14

この着物は約30年前くらいにしみ抜きで出していただいた着物です。 お客様が入院や引越し等で連絡が出来なくなってしまい、ずーっと当店で補完して有りました。お客様は、店の前を通るたびに今更何年もほったらかしで申し訳なくて、引取りにはいけないと思っていたそうです。もうなくなって当然だと思っていたのですが勇気を出して聞いてみたとのことです。 保管してある所は湿気などきちんと管理して有りますので30年ぶりに見てもカビや変色などなくきれいな状態のままでした。 30年ぶりにみる着物にお客様も感激して大変喜んで頂きました。 保管場所にも限界が有るので何十年前のものすべて保管出来るわけではないのですが、お客様にも色々な事情が有ると思われますので、出来るだけきれいな状態でお渡し出来るよう心掛けています。 30kimono

古いしみと金加工

2015.01.22

▲補正前

▲補正前

白い胡粉(ごふん)の部分と金加工部分が変色しています。
まず洗いできれいにし、古いしみの所は漂白します。
全体的に白い所がくすんでいたので新しく胡粉を上からかけてやり、金加工もして完成です。

▲補正後

▲補正後

古く変色したしみ

2014.12.24

▲補正前

▲補正前

こちらは東京のお客様から送っていただいた着物です。
20年以上保管してあり、出して見た所この様な状態になっていたとの事です。着物をたたんだ状態で除湿剤の液体がこぼれていたらしく、両前、両袖、胸等大きくしみで変色しています、普通のしみと違い薬品等で変色してしまうと、直すのが大変困難になります。絹はアルカリ性に弱く、アルカリ性のものが付いてしまうとすぐに変色したり、時間が経つと絹自体が弱くなり破れやすくなります。

このしみの状態から見て、アルカリ性で変色してしまったのでないかと想われます。しみのついている所を洗い、薬品を取ります。それだけでは色はそのままなので、漂白、補正で直していきます。絹自体が弱くなっている為、100%までとはいきませんでしたが、お召しいただいても殆ど目立たない位まで直すことが出来ました。

▲補正後

▲補正後

全体にカビと古い黄色しみ、そして金加工

2014.10.24

▲補正前

▲補正前

この着物は、全体にカビ、上前、袖等に古いしみ、金の部分が黒くなっているのを直してほしいと言う事でお送りいただきました。
全体のカビがひどく、丸洗いでは取りきれないと思い全体を水で洗いました。着物の形のまま水に入れると形がくずれたり、色のにじみが出たりするリスクが有りますが、全体的に汚れがひどいときは、形や色を直す技術さえあれば、着物が全体的にきれいに仕上がります。古い黄色のしみの部分は漂白して色が抜けた所を補正して金を上からかけて完成です。

▲補正後

▲補正後