中谷しみ抜き店とは

着物は昔、洗うといえば洗い張りの事でした。一度着物を解いて反物の状態にして、水洗いする。、これが洗い張りです。 今でも全体の寸法直し、裏地のカビのひどいもの、汚れのひどいものは、洗い張りをお勧めしますが、着物を解くことで、またお仕立直しが必要になり、時間と費用がかかってしまいます。
（当店では急品は2週間位で間に合わせるよう心掛けています。解き＋洗い＋お仕立て）

今では時代の変化、技術の進歩により、丸洗いが一般的な洗い方になりました。丸洗いは、生洗い、京洗いと呼ばれ、着物を解かずに行う、一般的に言うドライクリーニングの洗い方です。この洗い方の特徴は、石油系の溶剤で洗うことで、着物の形がくずれにくく、色が流れにくいなどメリットがあります。油性のしみやチリ、皮脂、ファンデーションなどには効果的です。

しかし、汗や水性のしみなどは落ちにくく、最適な洗い方ではありません。

沢山汗をかいたものを丸洗いしてもとれないものです。そのままにしておきますと、汗の部分が変色してしまいます。

当店では、お預かりした着物は一点一点状態をチェックして、始めに手作業にて全体の汚れを落とします。

その後、今度は水性のしみをとっていきます。水を使うと生地がスレやすくなったり、縮んで形がくずれたり、また、着物に使用されている酸性染料は水に溶けやすい性質上、色がにじんでしまったりというリスクがあります。

全体の汚れ・しみを取った後、色やけ・着用でスレてしまった部分・しみを取る為に抜けてしまった色の補正を行います。。

着物はどうしても専門的な知識、技術、経験が必要になると思います。当店では、先々代から続く技術、それに最新に技術を取り入れ、着物のしみ抜き専門店としてプライドを持ち、一点一点手作業にて丁寧に仕上げています。

作業上、繁忙期は一ヶ月位かかる事もありますが、急品は出来る限り間に合わせることも出来ますので、お気軽にご相談下さい。ご連絡いただければ、加工代御見積り致します。