振袖の柄書き
2020.06.05
こちらの着物は、巾を出す為お仕立て直しをしようとしたところ、内側の縫い目の部分に柄がなく、巾を出すことができないということで、両脇上から下まで柄を書きました。
柄を書く場合、色や形など元々あった柄と少しでも変わるを付け足した感じになってしまうので、前から柄があったように再現していかなければなりません。
まずこの部分の下書きを考えながら書いていきます。せっかくなのでつながりやすいよう考えながら書いていきます。
次に、出来る限り同じ色を作り、工程ごとに分けて柄を書いていきます。
この振袖は柄が多く、色々な技法を使用しているのでとても難しい作業となりました。
両脇縫いの上から裾まで書いたのでとても時間がかかりましたが、きれいにできました。
お客様から大変喜ばれました。
なかなかこの技術はどこでも出来るものではないと思われますので、着物のことで諦めてしまった物等、一度ご相談頂けると解決策が見つかるかもしれません。
お気軽にご相談ください。