穴が空いてしまった着物
2021.05.10
こちらは焦げて穴が空いてしまった所があります。
まず穴の空いた所に生地をあてて穴を塞ぎます。
それから色を合わせて同じ色に補正していきます。
柄がなくなっている所は柄を書き、最後に焦げている所を直して完成です。
2021.05.10
こちらは焦げて穴が空いてしまった所があります。
まず穴の空いた所に生地をあてて穴を塞ぎます。
それから色を合わせて同じ色に補正していきます。
柄がなくなっている所は柄を書き、最後に焦げている所を直して完成です。
2020.07.28
こちらの着物は、仕立て直しで巾を出そうとしたところ、今まで縫い代になっていた所に柄がなく、ぎりぎりまで巾出ししたいとの事で柄を書きました。
金加工が多く、経年変化で金の色が変わっていて、金を合わせるのが難しく、範囲も広く時間がかかりましたが、お客様に喜んでいただけました。
2020.06.05
こちらの着物は、巾を出す為お仕立て直しをしようとしたところ、内側の縫い目の部分に柄がなく、巾を出すことができないということで、両脇上から下まで柄を書きました。
柄を書く場合、色や形など元々あった柄と少しでも変わるを付け足した感じになってしまうので、前から柄があったように再現していかなければなりません。
まずこの部分の下書きを考えながら書いていきます。せっかくなのでつながりやすいよう考えながら書いていきます。
次に、出来る限り同じ色を作り、工程ごとに分けて柄を書いていきます。
この振袖は柄が多く、色々な技法を使用しているのでとても難しい作業となりました。
両脇縫いの上から裾まで書いたのでとても時間がかかりましたが、きれいにできました。
お客様から大変喜ばれました。
なかなかこの技術はどこでも出来るものではないと思われますので、着物のことで諦めてしまった物等、一度ご相談頂けると解決策が見つかるかもしれません。
お気軽にご相談ください。
2019.11.25
こちらは帯についた古いシミです。
シミがついてからかなりの時間が経ってしまっていて、どうしてもシミを取り切れませんでした。お客様から目立ち場所なのでなんとかしてほしいとことだったので、シミの所に柄を足すことにしました。
この帯の柄は刺繍なので、できるだけ違和感なく全体のバランスを見て柄を描きました。シミの所だけ足すとそこだけ目立ってしまうので、全体的に足すことで違和感なくでき、お客様からも喜んでいただきました。
2017.12.01
こちらの着物は、お仕立て直しでお預かりした物ですが、よく見ると作家さんの名前などが書いてある「落款(らっかん)」とよばれている所がどうしても上前の目立つところにつけてありました。。普通は下前の隠れる所に付く物なのですが、仕立ての時に間違えたものと思います。
この落款を隠すように仕立て直しが出来ないか考えたのですが、どうしても出てしまうので、これを消すことにしました。
初めに染めの名前等が書いてある墨と作家さんの判の朱肉を取ります。これも簡単に取れる物ではなく、時間をかけて少しずつ取ってやります。
字等きれいにとれても、ここに字や判を押すため柄が付いていないので、回りの柄に合う柄を足してやります。少しでも色が違うとよし目立ったり、全体のバランスが崩れてしまうので気をつけながら柄を足していきます。
時間がかかりましたが、わからない位まで出来ました。
2017.12.01
こちらは着物の裾の部分にどうしても取れないしみが有りましたが、「何とかして頂きたい」との事だったので、元々の柄を生かして柄を足しました。山のぼかし具合や松の色等とても難度の高いものでしたが、きれいに出来、お客様からご満足頂けました。
2014.02.13
これは古く変色してしまったしみですが、漂白と補正である程度のところまではきれいにできたのですが、これ以上は生地へのダメージ等を考えて、どうしても目立つ所だけ柄を足すことにしました。
梅の柄が後から続いて見える様に枝等も加えて事前な感じになるようにしました。
2013.12.18
これは、着物が擦れて白くなってしまった所に柄を足して、擦れ自体を目立たなくしました。
お客様が、しみがついていると、ついついあわてて水でこすってしまって却って生地が擦れてしまいます。
ある程度の擦れはきれいに直すことも出来ますが、これは一ヶ所に集中的にこすったので、
どうしても擦れている所がわかってしまいます。
しみの場所や柄の雰囲気が柄を足しても変わらないと判断しました。
擦れた部分にだけ柄を足すといかにも足しましたという感じになるので、
自然に見えるように数箇所柄を足してバランスを足しました。
2013.11.06
これはしみが酸化して変色したしみですが、洗って漂白した状態です。
どうしても着物の地色も抜けてしまいますので、
抜けた部分に色をかけて補正するのですが、
全く白く抜けているわけではありません。
抜けた分の色だけ足して、しみをわからなくするのです。
これは青色が抜けて赤っぽくなってしまっていますので、青をさして元に戻しました。