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漂白により色が抜けてしまった所の補正

2014.10.24

▲補正前

▲補正前

こちらの着物は、一度他店で漂白されたものを送っていただきました。
古いしみ等は種類によって漂白をしなければ取れないものがあります。着物の染料はとても弱く漂白により着物の色も抜けてしまいます。
個人的にですが、一番難しいしみは一度他でいじった物で、どういう薬品を使用したか、生地が傷んでないか等色々な事を考えなければなりません。

この着物も、しみの部分を漂白して地色も抜けてしまい、補正ができなくて当店に持ち込まれたものです。色の三原色の中では黄色が一番漂白には強いので、色は抜けないと思い処置したようです。自分が漂白するときは、色が抜けた時自分が後から色を付けやすいように細心の注意をはらって漂白します。

▲補正後

▲補正後

この着物のように失敗して抜けた物も、もう一度やりやすいように色を抜き直して色をかけて(補正)やります。
それでも、前に処置してある物はどうしてもうまくいかない事がありますので、自分でこすったりすると生地がすれたり色がにじんだりする事がありますので、しみが付いたらそのままの状態でご相談ください。