帽子の色あせ
2024.03.01
2024.03.01
2022.11.18
今年も京都の技術展に参加させて頂きました。
その課題の一つ抜染画です。
色を一切つかわず色を抜くことで絵を描いていきます
薬品の種類や抜き方でさまざまなな色を出していきます。
なんとか提出期限に間に合ってよかったです。
2018.05.21
こちらはソファーカバーが汚れてしまったとの事でお持ちいただいたものです。
オファーカバーなど中々洗う事が出来ない物等は、長い期間汚れが溜っているので、全体を洗ってやる事でとてもきれいになります。全体を洗った後、取り切れなかったシミを1か所づつとってやる事で完成にないます。
とてもきれいにすることができます。
2017.08.10
この帯は、お客様がどうしても柄の中の花の色が派手なので地味にしてほしいとのことでした。
1枚目の写真は作業途中の写真ですが、赤い花の部分だけ色を変えるため、それ以外のところを伏せて(マスキングして)色を変えます。
きれいな赤からエンジ色に変えることで全体的に落ち着いた雰囲気になりました。
2016.09.29
写真ではわかりにくいのですが、これは内掛けの袖に赤い色がうつってしまったものです。
床に敷かれた赤いカーペットの色がうつってしまったとのことです、色うつりはしみよりも繊維にくっつく力が強くて中々とれないので、色を抜いてやります。色を抜くと着物の色も抜けてしまうので、補正の技術が必要になります。こちらの内掛けは白でしたが、抜いたところはやはり他の部分より白くなってしまうので、少し色をくすませるように色をかけてあげて完成です。
2015.09.19
お客様から防虫のためにどうしたら良いですか?と質問されることがよくあります。
こういった害虫は大体7月~9月頃に活発に動きます。
食べやすい所から食べていくため、表面の毛のフワフワした所から食べていきます。一番虫食いにあいやすい繊維は毛(ウール)で、次に羽毛・生糸・合成繊維です。
まれに絹や綿にもつく事がありますが、ほとんどありません。
実際、今まで多くの着物を見てきましたが、正絹の着物で虫食いでボロボロになっている物は見た事がありません。
ただ、食べこぼしや汚れがあると、それと一緒に繊維も食べてしまう事があります。
正絹に関しては、さほど虫食いの心配はいりませんが、収納する前に、一度しみ抜きなどに出し、きれいな状態にしてから収納する事が一番の予防になるでしょう。
どうしても気になる方やウールの物などには、防虫剤があしますが、パラジクロールベンゼンを主成分としている製品は、速効性はありますが、着物に使っている金加工が変質してもろくなったり、発ガン性も疑われています。
市販されている中から、なるべく臭いのない物を選んで使用すれば、臭い移りの心配もなく、防虫効果も期待できるでしょう。
2014.12.24
こちらはレザージャケットの色ヤケです。革製品はある程度革専用の道具、染料が必要になって来るため余り受け付けてはいないのですが、このままでは着れないのでどうしてもやってほしいという事で預かりました。
ハンガーにかけて保管して日光に当たってしまった左側がヤケています。ヤケてしまった部分に色をかけ、全体にクリームで保湿して完成しました。
2014.11.20
こちらは奈良のお客さまから送って頂きました。
長さ15m、巾1.5mの大きな幕です。こんな物は当店でも中々扱う機会がありません。
保管しているときに、一緒に除湿剤を入れていたらしいのですが、除湿剤に溜まった水分が幕にこぼれて、たたんだ状態のまま濡れてしまったものです。ただの水ならそれ程心配する事はないのですが、薬品が混ざっていたりすると、後から変色の恐れがあるので全体を水洗いできれいにしました。
※処置前後の写真ではなくすべて処置後
2014.10.24
こちらの着物は、一度他店で漂白されたものを送っていただきました。
古いしみ等は種類によって漂白をしなければ取れないものがあります。着物の染料はとても弱く漂白により着物の色も抜けてしまいます。
個人的にですが、一番難しいしみは一度他でいじった物で、どういう薬品を使用したか、生地が傷んでないか等色々な事を考えなければなりません。
この着物も、しみの部分を漂白して地色も抜けてしまい、補正ができなくて当店に持ち込まれたものです。色の三原色の中では黄色が一番漂白には強いので、色は抜けないと思い処置したようです。自分が漂白するときは、色が抜けた時自分が後から色を付けやすいように細心の注意をはらって漂白します。
この着物のように失敗して抜けた物も、もう一度やりやすいように色を抜き直して色をかけて(補正)やります。
それでも、前に処置してある物はどうしてもうまくいかない事がありますので、自分でこすったりすると生地がすれたり色がにじんだりする事がありますので、しみが付いたらそのままの状態でご相談ください。
2014.09.13
こちらは留袖の金加工をしました。
お客様がお姑さんから頂いたものですが、寸法もちょうど良く、着用したいのですが少し柄が地味なので金加工等で華やかにしてほしいとの事でした。
元々柄が小さく、金糸、銀糸で鶴が刺繍してあり、少々の松なので他の色を使用してもバランスも悪くなり全体の柄の感覚が違ってしまいますので柄を見ながら、金加工いたしました。