レースのジャケット
2015.07.23
こちらはレースのジャケットについた古く変色したしみです。
レースの様な物だとしみが糸の中の方にまで入ってしまうと、とるのが難しく、とれてもその部分の風合いが少し変わってしまったりします。あまり無理せず、ある程度しみをとったら色をかけてしみを消していきます。
言葉で説明すると簡単そうですが、やりすぎてもレースですからだめ、なかなか経験がないとうまくいかないものです。
2015.07.23
こちらはレースのジャケットについた古く変色したしみです。
レースの様な物だとしみが糸の中の方にまで入ってしまうと、とるのが難しく、とれてもその部分の風合いが少し変わってしまったりします。あまり無理せず、ある程度しみをとったら色をかけてしみを消していきます。
言葉で説明すると簡単そうですが、やりすぎてもレースですからだめ、なかなか経験がないとうまくいかないものです。
2015.07.23
梅雨になり、増えてくるのがカビの相談です。なかなか着る期間の少ない物等いざという時に見ると全体カビにおおわれているという方が結構いらっしゃいます。この喪服もたたんで湿気がたまりやすい面が全体カビてしまっています。
白く浮いている様なカビはまだそんなに時間が経っていないので何とかきれいにする事が出来ますが、時間が経つにつれだんだん赤っぽく変色してきたりします。こうなると完全にきれいに直すのは難しくなってきます。
カビはやはり湿気が一番よく有りません。手間がかかっても乾燥しているような時に陰干しなどして湿気をにがしてやる事が大切です。
2015.05.23
5月20日酒田祭りが行われました。今年は我が家の地区が当番で、行列に参加する事になり裃で参列しました。
この時期色々なところでお祭りがあり、紋付、羽織、袴、裃のしみ抜きが増えてきます。
こちらも当番に当たる時しか出す事がない為、しみがそのあまの状態で出ていたとの事です。
かなり昔のしみのようで、茶色に変色していました。この裃は、しみを取る過程で色がどうしてもにじんでしまい白いポツポツが青っぽくなってしまうので、しみをすべて取ってからにじんだ分の青の色を抜いて完成になります。
中々手間のかかる作業になりましたが、きれいに補正できました。
2015.03.14
2015.03.14
2015.03.14
2015.01.22
白い胡粉(ごふん)の部分と金加工部分が変色しています。
まず洗いできれいにし、古いしみの所は漂白します。
全体的に白い所がくすんでいたので新しく胡粉を上からかけてやり、金加工もして完成です。
2014.12.24
こちらは東京のお客様から送っていただいた着物です。
20年以上保管してあり、出して見た所この様な状態になっていたとの事です。着物をたたんだ状態で除湿剤の液体がこぼれていたらしく、両前、両袖、胸等大きくしみで変色しています、普通のしみと違い薬品等で変色してしまうと、直すのが大変困難になります。絹はアルカリ性に弱く、アルカリ性のものが付いてしまうとすぐに変色したり、時間が経つと絹自体が弱くなり破れやすくなります。
このしみの状態から見て、アルカリ性で変色してしまったのでないかと想われます。しみのついている所を洗い、薬品を取ります。それだけでは色はそのままなので、漂白、補正で直していきます。絹自体が弱くなっている為、100%までとはいきませんでしたが、お召しいただいても殆ど目立たない位まで直すことが出来ました。
2014.12.24
こちらはレザージャケットの色ヤケです。革製品はある程度革専用の道具、染料が必要になって来るため余り受け付けてはいないのですが、このままでは着れないのでどうしてもやってほしいという事で預かりました。
ハンガーにかけて保管して日光に当たってしまった左側がヤケています。ヤケてしまった部分に色をかけ、全体にクリームで保湿して完成しました。
2014.11.20
こちらは奈良のお客さまから送って頂きました。
長さ15m、巾1.5mの大きな幕です。こんな物は当店でも中々扱う機会がありません。
保管しているときに、一緒に除湿剤を入れていたらしいのですが、除湿剤に溜まった水分が幕にこぼれて、たたんだ状態のまま濡れてしまったものです。ただの水ならそれ程心配する事はないのですが、薬品が混ざっていたりすると、後から変色の恐れがあるので全体を水洗いできれいにしました。
※処置前後の写真ではなくすべて処置後