黄色に変色したカビ
2014.01.20
これは全体にカビで黄色に変色してしまった物です。
特に白い所は、胡粉(ごふん)とよばれ、
白い色をノリを使用して着物に定着させているのですが、
ノリのタンパク質等が、どうしてもカビやすくなってしまいます。
一度全体を洗い、カビ一点一点を漂白するという、大変時間のかかる作業ですが、
この通りきれいな仕上がりになります。
2014.01.20
これは全体にカビで黄色に変色してしまった物です。
特に白い所は、胡粉(ごふん)とよばれ、
白い色をノリを使用して着物に定着させているのですが、
ノリのタンパク質等が、どうしてもカビやすくなってしまいます。
一度全体を洗い、カビ一点一点を漂白するという、大変時間のかかる作業ですが、
この通りきれいな仕上がりになります。
2013.12.18
山形市のビッグウィングで2日間行われた”ものづくりフェスタ2013”のイベントに参加いたしました。
このイベントは県内の職人の技術を沢山の人に知って頂くというイベントで、今年初めての開催でした。
私は技能グランプリメダリストという事で参加させて頂き、
染色補正という技術を皆さんに少しでもわかって頂けるように説明や実演などやってきました。
他にも大工さんや畳屋さん、花屋さん、日本料理などさまざまな職人の方の実演があり、
花屋さんなどとてもきれいで、見ていてもだんだん形になっていくので
とても面白いですが、
私の染色補正という職種はなかなか皆さんに伝えずらく、どうしたらいいのか考えながらの参加でした。
来年も開催されるとの事なので、また参加出来るようでしたら、
もっともっと広く理解して楽しんで頂けるように色々と考えなければいけないなと思いました。
2013.12.18
これは、着物が擦れて白くなってしまった所に柄を足して、擦れ自体を目立たなくしました。
お客様が、しみがついていると、ついついあわてて水でこすってしまって却って生地が擦れてしまいます。
ある程度の擦れはきれいに直すことも出来ますが、これは一ヶ所に集中的にこすったので、
どうしても擦れている所がわかってしまいます。
しみの場所や柄の雰囲気が柄を足しても変わらないと判断しました。
擦れた部分にだけ柄を足すといかにも足しましたという感じになるので、
自然に見えるように数箇所柄を足してバランスを足しました。
2013.11.06
これも色々なお店で断られたものをお持ちいただきました。
お客様は全体に消臭スプレーをかけてしばらく置いてこうなってしまったと
言うことでした。全体に霧状に黄色いしみになっていました。
この状態では、今一カビなのか消臭スプレーなのか判断出来ませんが、普通のカビではないようです。
写真はまだらに黄色になった部分を一点一点漂白した状態です。
これまで色が抜けると補正作業もきれいに出来ます。
全体にしみになっていましたので、とても根気と時間のかかる作業でしたが、きれいに直すことができました。
2013.11.06
これはしみが酸化して変色したしみですが、洗って漂白した状態です。
どうしても着物の地色も抜けてしまいますので、
抜けた部分に色をかけて補正するのですが、
全く白く抜けているわけではありません。
抜けた分の色だけ足して、しみをわからなくするのです。
これは青色が抜けて赤っぽくなってしまっていますので、青をさして元に戻しました。
2013.11.06
紋のついていない着物に紋を入れる作業になります。
丸に三つ柏の紋を入れる為に始めに紋のカタチに色を抜きます。
着物の色を生地の種類を見極めてそれに合う薬品を作ります。
紋のカタチに合わせて色を抜こうとすると、形がくずれたり、
形をくずさないようにすると色が抜けなかったりと、とても難しい作業になります。
抜き終わったところに墨で上絵を書いて完成です。
三つ紋でも五つ紋でも、仕上がりの物に入れることは可能です。
今まで入っている紋を洗って入れることもできます。
2013.10.17
今まで縫い代として中に入った部分に柄がなかった為、身頃の部分に柄を足し、切れた柄を繋ぎました。
細かい作業で大変でしたが、きれいに仕上がり、お客様からも喜んでいただきました。
2013.10.17
裃の古く変色したしみです。しみがついた状態でそのままにして、”イザ”お祭りの当番で着用しようとした所、ひどく変色していました。
きれいに洗った後、漂白して補正作業になるのですが、ここまでへんしょくしてしまうと、柄もなくなり補正作業が、大変でしたがきれいにすることができました。
2013.10.17
このセーターは、一度他店で断られた物で、汗による変色です。
色も抜けてしまっているので、きれいに洗って、抜けてしまった色を元にもどしました。